前立腺肥大

先日、両親の所に行ってきました。滞在中は両親にも鍼灸治療をしています。

母親は普段から施術を受けているので慣れていますが、父親の方は他人にしてもらうのには抵抗があるらしく他では殆ど鍼灸をしません。

そんな父でも、娘の施術は受けてくれるので滞在中はできる限りするようにしています。高齢なので色々と持病はありますが、直ぐに効果が出るのが前立腺肥大の症状です。治療後は排尿時間が短くなる、夜間のトイレ回数が減り安眠出来るそうです。夜間の回数が減るのは身体への負担も少なくなるので、私も嬉しい限りです。

以前勤めていた治療院でも、前立腺肥大になっている方は多く、男性には身近な問題かと思います。お悩みの方はお近くの鍼灸院等で相談してみてはいかがでしょうか?少しでも普段の生活が楽になると嬉しいです。

*私の治療院では男性はご紹介の方のみとさせて頂いております。ご理解の程よろしくお願いします*

刺さない鍼

鍉針(ていしん)とは?
鍼の道具の中には刺さない鍼があり、種類も豊富です。

そして、鍼灸治療は新生児からお年寄りまで幅広く対応しています。
小さいお子様は大人達と違い、感覚がとても敏感です。皮膚からの刺激だけでも充分に身体のバランスを整える事ができます。

しかし、成人になってくると感覚が鈍くなり、触るだけではバランスがうまく整わないので、鍼を刺す事で調整していきます。

でも、実際には大人の方でも敏感な体質の方は沢山います。他には、痛みに対して抵抗がある方などには刺さない鍼はとても有効です。

私の場合、基本は刺す鍼治療ですが(お子様は別です)、状況によって使い分けしています。
まずは、鍼の太さや本数を減らす等で刺激量を調整しますが、刺さない鍼の方が良い方にはこういった道具も使います。

鍼灸には他にも色々な手技があります。それぞれ、治療者によって違いがあるので、ほんとうに面白いです。
てい鍼を使って頭のマッサージをすることがあるのですが、時々寝てしまう方もいます。

通常の鍼よりも、こちらの方が好きな方も多いかも…(笑)

妊娠時の頭痛

妊婦時の頭痛について。
妊娠すると自分の体は自分の思い通りににはなりません。

毎日違う体調、日々変化していく体型。でも、どんなに体調が悪くなってもこの時期出来るだけ薬に頼りたくないと思います。

その中の一つに頭痛があります。悪阻、腰痛は普通にあるものと思っていましたが、妊婦さんの頭痛が多い事に驚きました。

頭痛が起こる原因としては、妊娠すると増えるエストロゲンというホルモンが血管を拡張する働きがあり、その為に頭痛が起こると言われています。

個人的ではありますが、水分不足で頭痛になっている人も多い気がしています。
妊娠に伴ない血液の生産&消費量が最大で1.5倍まで増加します。併せて、妊娠すると様々な理由でトイレが近くなりやすくなります。

それなのに、頻繁にトイレに行きたくない為に水分を控える方や、妊娠前と同じ水分量しか取っていない等、絶対的に水分が足りていない方が多いと感じています。

水分は取っているという方もいますが、水分であれば何でも良い訳ではありません。
色や匂いがついているものは、すぐには体の中に浸透していきません。もしくは排泄してしまう部分が多い場合もあります。

まずは、白湯などの普通のお水を取るのがオススメです。悪阻の場合はミネラルなども減りやすいので、経口補水液を薄めて飲むのも効果がある場合があります。

ご自身の体調を見ながら飲みやすいもの、頭痛が減るものをぜひ試してみてください。
その他には、肩こりや片頭痛持ちの方などもありますが、妊娠中は不安なことも多く過敏になりがちです。一人で抱え込まず、お気軽に相談してください。

頭痛はもちろんですが、鍼灸で体も気持ちもゆるめて妊婦ライフを少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。 


*お願い*もともと高血圧の方、「妊娠高血圧症候群」と診断された方、単発な頭痛でも我慢できないほどの痛さ、長時間続いている、病院で処方された薬でも効かない等、いつもと違う症状の方はまず病院を受診していただくのをおすすめします。

冷え性?冷え症?

『冷え性』と『冷え症』どちらですか?

『冷え性』は生まれつきの体質的なもの。西洋医学では体質であるので、病気ではないと考えているので治療対象にはなりにくいかもしれません。

『冷え症』は本人の努力や治療で治るものや、本人が自覚し苦痛を感じている状態です。東洋医学ではどちらも治療対象になります。

 そして、多くの方のイメージしているのは『冷え症』の方ではないでしょうか。全身だけではなく、手足や下半身、腰やお腹がいつも冷たいと感じる。いつも手足に汗をかいて冷えてしまう。夏でも身体が冷える、お風呂に入ってしっかり温めてもすぐ冷めてしまう。布団に入ってもなかなか寝付けない…など色々思い当たる事がありませんか?

これらは血行不良とも言え、毛細血管まで温かい血液が行き届きにくく、手先や足先に影響がでているのです。原因としては交感神経が優位な状態が長く続いたり、筋力不足、女性ホルモンの乱れ、エネルギー不足から…と様々です。

女性ホルモンについては、更年期や生理不順の方は黄体ホルモンがきちんと分泌されていないことなどにより冷え症となってしまいます。

『冷え性』は鍼やお灸で原因を治していくことにより、冷えにくい身体になっていきます。併せて、食事の内容や軽い運動など患者さん自身で出来る事などもお話させていただきます。

ただし、体質としての『冷え症』の方の場合、少しばかり時間をかけて行く必要があるかもしれません。
『冷え』は万病の元とも言われます。

根本から改善して、病気になりにくい身体にしていきたいですね。

食いしばり

「食いしばり」してませんか? 
最近、食いしばりをしている方の治療をする事が増えてきました。

食いしばりが理由で来院することはないのですが、いわゆる肩こり、首こりや美容鍼でいらした方の半数以上が食いしばりを自覚していました。

その他に共通しているのが、眠りが浅いことです。
食いしばりは睡眠中でも身体は常に力が入っている状態です。これでは身体のスイッチをoffには出来ません。ゆったりとした深い眠りに入るのも難しいです。

朝起きてもスッキリしない、顔まわりがだるい、肩も首も凝っている。寝ても疲れが取れない。。。と悪循環です。

食いしばりの治療をすることで、肩凝り、首コリなど全体として楽になります。夜ゆっくりと眠れたり、鼻が通る方もいます(結構これも多いです)。

美容鍼を希望の方でも、食いしばりが強い方は美容鍼よりもこちらの治療をお薦めする場合もあります。
食いしばっている事で、顎まわりの筋肉がこわばり、浮腫みやすくなっているからです。治療する事で輪郭がスッキリしたり、目元がはっきりとしやすくなります。

但し、食いしばりの治療は少ししっかりとした鍼を私は使います。
その際、痛みや場合によっては少々アザが出来る可能性があります。美容鍼希望の患者さん含め、皆さんと話をしてご理解頂いてから治療しています。

でも、今のところ皆さんあまり痛がる感じもなく普通に受けています。私が初めて治療体験した時は叫んだくらいだったのに…皆さん凄いです。

もちろん、治療は食いしばりのポイントだけではなく自律神経を整え、鍼の効果を高めていくようにしています。

鍼灸治療の他にはストレスを減らしてリラックスする時間を増やすのが大切です。とはいえ、皆さんこれが1番難しいから苦労されているのだと思います。

先日、とある番組で「美容は外注(プロにお任せ)することにしています」と話をしている方がいました。
とても忙しい方で時間を効率よく使いたいとのことで、「なるほど〜」と思わず納得していまいました。

美容だけではなく、何においても自分だけではどうにも出来ない時は無理せず、他の人にお願いするのも大切なことかもしれませんね。。

ぎっくり腰

やっと冬らしくなってきました。皆さんはギックリ腰になった事はありますか?

重症レベルだと、本当にびっくりするほど動けませんよね。私も何度となく経験しました。腰だけではなく、首までなった時は泣きました。

その都度、近所や勧められる治療院に行きましたが、しっくりくる所がなく途方にくれた時期もあったほどです。

現在はお世話になっている鍼灸院がありますが、余裕がある時は他の鍼灸院や別の治療法を受けることもあります。

いつもと違う治療を経験するのは凄く勉強にもなりますし、自分の治療にも良い刺激になっています。

身もふたもない話になるかもしれませんが、普段からご自身でも色々な治療を受けてみて、自分に合う治療院をぜひ見つけてください。( 鍼灸である必要はないですが…おススメはします笑 )
頼れる場所があると、いざという時に困らず安心できますからね。

どこに行けば良いか分からない方は、ぜひ周りの人に聞いてみてはいかがでしょうか?
案外、皆さんお勧めの治療院さんを知ってたりしますよ。

悪阻(つわり)

悪阻(つわり)に鍼灸は効果があります。

つわり=鍼灸

と、考える方はまだ多くない気がしています。

妊娠初期は不安定な時期でもあり、鍼灸なんて受けて、何かあったらどうしよう?大丈夫なの?ほんとに効くの?そんな気持ちでいっぱいだと思います。

悪阻を治す薬はありません。とにかく、耐え続け、自分達なりの対処法で乗り越えるしかない辛い期間です。

でも、治療を受けると大抵の方が何でもっと早く来なかったんだろう。と言ってくれます。それほど、鍼灸治療は悪阻にも効きます。

今は妊婦さん専門の治療院もありますし、不妊治療院で対応してくれるところもあるので、ぜひ、お近くで鍼灸院さんを探してみてはいかがでしょうか。

きっと、つらい悪阻の期間を楽にするお手伝いが出来ると思います。
私の治療院でも、対応いたしますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

なんで鍼灸師に?

なぜ鍼灸師に?

よく、聞かれてきた質問です。

会社員を辞めてこの資格を取るときには必ず聞かれていました。

当時は自分なりに正しい回答をしていたのですが、
最近、よく分からなくなる時があります(笑)。

こんな事を書くと、不謹慎と言われてしまいますが、
その頃は新しい事する自分自身に理由付けが欲しかったんだと思います。 

私と鍼灸の出会いは高校生の時です。
ギックリ腰になり、色々な治療を受けていく中で確実に良さを感じられたのが鍼治療でした。

しかも、治療を続けていると腰以外だけではなく身体全体、
体調が良くなるのでどハマりです。
まさか自分が鍼灸師になるとは微塵も思っていませんでした。

でも、鍼の効果は実感しているし、沢山の人にも鍼灸の良さを知って欲しい、
もっと気軽に治療を受けてくれるようになって欲しいからです!

と説明していました。

あとは、一生できる資格だからです。
正直、これが一番でした(笑)。

鍼灸の良さを知って欲しい。
今でもその気持ちは変わっていません。

その上で、この仕事を続けているのは、
患者さんの体調が良くなって帰っていくのが嬉しい。
単純に今はそれだけです。

そしてさらに、もっとじっくりと一人一人の患者さんと向き合える治療をしていきたいと思うようになり、今日に至ります。

こんな私ですが、どうぞ宜しくお願い致します。