陣痛促進のお手伝い

「なかなか産まれない…」

妊婦さんは常にマイナートラブルを抱えていますが、出産間際で言えば予定日を過ぎても兆候がない事ではないでしょうか。

もちろん、自然分娩で予定日通りに来ることはあんまり無いですし、初産であれば遅れる事もしばしば。ど~んと構えて、ベビーが出てきたいタイミングに任せてあげるのが良いとは考えています。

とはいえ、何も動きがないと不安にもなりますし、帝王切開も出来れば避けたい…と言う方も多いです。

鍼灸でむりやり早める事は出来ませんが、きっかけとしての促すお手伝いはしています。
細かい説明は置いておいて、陣痛がいつ来るのかと緊張と不安になっている身体を温めたり緩めていく事で無駄な力が抜け、陣痛がスムーズにくる感じがしています。

早い方だと治療翌日から陣痛が始まり、その日の治療がキャンセルになったことも。病院から電話をしてきてくれて、お互いで笑いあったのは良い思い出のひとつです。

出来れば促進のみで初めての鍼灸院に行くのではなく、出産前に治療を数回受けた事がある、もしくは受けて頂きたいです。妊婦さんや治療者にとって、すごく大切な事だと考えています。

妊娠自体は病気ではないですが、出産は命懸けです。そんな妊婦さん達の良い出産が出来るよう、少しでもお役に立てれば嬉しいです。

自律神経

梅雨の季節。皆さん、雨は得意ですか?

天候によって頭痛やだるさ等、体調不良を感じやすい方も多いのではないでしょうか?
急激な気圧や気候の変化により、耳の中にある内耳など気圧を感じるセンサーや、身体にかかる圧力が変わることで体調不良を起こすと言われています。

天候は私達にはどうにも出来ないですが、乱れた自律神経を整えるお手伝いは出来ます。

ジメジメした季節、身体だけでもスッキリさせたいですね。

*写真は伊勢の月夜見宮の御神木です。

魚の目、タコ、イボ

☆閲覧少し注意☆

魚の目、たこ、イボ。皆さんもご経験があると思います。
皮膚科で液体窒素で焼いたり、市販の薬で治す方もいると思います。液体窒素、痛いですよね…。

これらにはお灸が効きます。

直に焼くので瞬間はチリっとした痛みというか染み込む熱さはありますが、液体窒素のように治療後チリチリとした痛みが続くことはほぼないです。

写真はイボです。週に1度お灸で焼き、2週間程で大きなかさぶたが取れ、残った部分をもう一度焼き、ほぼ無くなった状態です。

魚の目などは少し根気がいりますが、効果はあります。まずは皮膚科で診てもらってください。問題が無ければ治療できますので、ご相談ください。

かさぶたが取れる瞬間、ものすごく気持ちいいですよ〜。

帯状疱疹

帯状疱疹、ご存知ですか?

帯状疱疹になりたての時です


言葉どおり、身体に帯び状の疱疹が出てくる疾患です。過労、加齢、ストレス等による免疫力低下などにより発症します。

私は2回なったことがあります。

1回目は、背中や脇腹あたりがチリチリと痛いかな?くらいが、翌日には激痛と脇腹には真赤な疱疹で服が触れるだけで痛かったのを覚えてます。典型的な帯状疱疹でした。
2回目は、脇腹の奥のほうが重く痛い感じとプツプツと小さな発疹が出てきているだけで、皮膚科の先生は帯状疱疹には少し否定的でした。
理由は帯状疱疹は2回ならない、帯状に広がっていない、皮膚表面の痛みがない等です。


実際には帯状疱疹で2日程経ってからしっかりと帯状に疱疹が出てきました。
2回目の時は、皮膚表面よりも脇腹の骨から響くように痛みが強く、体を動かすのも辛かったです。

当時は既に鍼灸師でしたが、痛みが強く自分ではどうにもならず、帯状疱疹の治療が出来る先生にお願いしました。
治療効果は抜群。強かった痛みや疱疹の赤みも減り、全然違います。

数日間、その治療をしてもらいましたが、痛みも無くなり、疱疹は徐々に消え、いまは跡も残っていません。経験からにはなりますが、帯状疱疹は繰り返す、年齢を重ねるほど痛みが強くなると感じました。(あくまでも個人的見解です)

帯状疱疹の場合、まずは抗ウイルス薬をきちんと飲んで頂く事が大切です。併せて飲み薬と並行しながら、鍼灸治療してもらう事をお勧めします。対処が早いほど、治りも良く、帯状疱疹後神経痛にもなりにくいと思います。

自分には程遠いと思われがちな疾患ですが、いつかご自身や周りの方で帯状疱疹になったら、鍼灸が良いと言っていたなぁ。と思い出していただければ幸いです。

治療数回後です。疱疹や赤みが減ってきています

前立腺肥大

先日、両親の所に行ってきました。滞在中は両親にも鍼灸治療をしています。

母親は普段から施術を受けているので慣れていますが、父親の方は他人にしてもらうのには抵抗があるらしく他では殆ど鍼灸をしません。

そんな父でも、娘の施術は受けてくれるので滞在中はできる限りするようにしています。高齢なので色々と持病はありますが、直ぐに効果が出るのが前立腺肥大の症状です。治療後は排尿時間が短くなる、夜間のトイレ回数が減り安眠出来るそうです。夜間の回数が減るのは身体への負担も少なくなるので、私も嬉しい限りです。

以前勤めていた治療院でも、前立腺肥大になっている方は多く、男性には身近な問題かと思います。お悩みの方はお近くの鍼灸院等で相談してみてはいかがでしょうか?少しでも普段の生活が楽になると嬉しいです。

*私の治療院では男性はご紹介の方のみとさせて頂いております。ご理解の程よろしくお願いします*

刺さない鍼

鍉針(ていしん)とは?
鍼の道具の中には刺さない鍼があり、種類も豊富です。

そして、鍼灸治療は新生児からお年寄りまで幅広く対応しています。
小さいお子様は大人達と違い、感覚がとても敏感です。皮膚からの刺激だけでも充分に身体のバランスを整える事ができます。

しかし、成人になってくると感覚が鈍くなり、触るだけではバランスがうまく整わないので、鍼を刺す事で調整していきます。

でも、実際には大人の方でも敏感な体質の方は沢山います。他には、痛みに対して抵抗がある方などには刺さない鍼はとても有効です。

私の場合、基本は刺す鍼治療ですが(お子様は別です)、状況によって使い分けしています。
まずは、鍼の太さや本数を減らす等で刺激量を調整しますが、刺さない鍼の方が良い方にはこういった道具も使います。

鍼灸には他にも色々な手技があります。それぞれ、治療者によって違いがあるので、ほんとうに面白いです。
てい鍼を使って頭のマッサージをすることがあるのですが、時々寝てしまう方もいます。

通常の鍼よりも、こちらの方が好きな方も多いかも…(笑)

妊娠時の頭痛

妊婦時の頭痛について。
妊娠すると自分の体は自分の思い通りににはなりません。

毎日違う体調、日々変化していく体型。でも、どんなに体調が悪くなってもこの時期出来るだけ薬に頼りたくないと思います。

その中の一つに頭痛があります。悪阻、腰痛は普通にあるものと思っていましたが、妊婦さんの頭痛が多い事に驚きました。

頭痛が起こる原因としては、妊娠すると増えるエストロゲンというホルモンが血管を拡張する働きがあり、その為に頭痛が起こると言われています。

個人的ではありますが、水分不足で頭痛になっている人も多い気がしています。
妊娠に伴ない血液の生産&消費量が最大で1.5倍まで増加します。併せて、妊娠すると様々な理由でトイレが近くなりやすくなります。

それなのに、頻繁にトイレに行きたくない為に水分を控える方や、妊娠前と同じ水分量しか取っていない等、絶対的に水分が足りていない方が多いと感じています。

水分は取っているという方もいますが、水分であれば何でも良い訳ではありません。
色や匂いがついているものは、すぐには体の中に浸透していきません。もしくは排泄してしまう部分が多い場合もあります。

まずは、白湯などの普通のお水を取るのがオススメです。悪阻の場合はミネラルなども減りやすいので、経口補水液を薄めて飲むのも効果がある場合があります。

ご自身の体調を見ながら飲みやすいもの、頭痛が減るものをぜひ試してみてください。
その他には、肩こりや片頭痛持ちの方などもありますが、妊娠中は不安なことも多く過敏になりがちです。一人で抱え込まず、お気軽に相談してください。

頭痛はもちろんですが、鍼灸で体も気持ちもゆるめて妊婦ライフを少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。 


*お願い*もともと高血圧の方、「妊娠高血圧症候群」と診断された方、単発な頭痛でも我慢できないほどの痛さ、長時間続いている、病院で処方された薬でも効かない等、いつもと違う症状の方はまず病院を受診していただくのをおすすめします。

冷え性?冷え症?

『冷え性』と『冷え症』どちらですか?

『冷え性』は生まれつきの体質的なもの。西洋医学では体質であるので、病気ではないと考えているので治療対象にはなりにくいかもしれません。

『冷え症』は本人の努力や治療で治るものや、本人が自覚し苦痛を感じている状態です。東洋医学ではどちらも治療対象になります。

 そして、多くの方のイメージしているのは『冷え症』の方ではないでしょうか。全身だけではなく、手足や下半身、腰やお腹がいつも冷たいと感じる。いつも手足に汗をかいて冷えてしまう。夏でも身体が冷える、お風呂に入ってしっかり温めてもすぐ冷めてしまう。布団に入ってもなかなか寝付けない…など色々思い当たる事がありませんか?

これらは血行不良とも言え、毛細血管まで温かい血液が行き届きにくく、手先や足先に影響がでているのです。原因としては交感神経が優位な状態が長く続いたり、筋力不足、女性ホルモンの乱れ、エネルギー不足から…と様々です。

女性ホルモンについては、更年期や生理不順の方は黄体ホルモンがきちんと分泌されていないことなどにより冷え症となってしまいます。

『冷え性』は鍼やお灸で原因を治していくことにより、冷えにくい身体になっていきます。併せて、食事の内容や軽い運動など患者さん自身で出来る事などもお話させていただきます。

ただし、体質としての『冷え症』の方の場合、少しばかり時間をかけて行く必要があるかもしれません。
『冷え』は万病の元とも言われます。

根本から改善して、病気になりにくい身体にしていきたいですね。