どこかに強くぶつけると腫れたり大きな痣が出来たりしますよね。
その場合どうしていますか?冷やしたり湿布をして緩和する方が多いと思います。間違いではないのですが、熱感が引いても腫れや痛みが続いたり、動かせなくなったりする時があります。
私はよっぽどの腫れや熱感がない限り、冷やしたり湿布の長期使用は勧めていません。むしろ、熱感が引いた時点から温めてもらうか、冷やさないようにしてもらいます。
でも、もっと早く治すのには鍼が有効なんです。
腫れて鬱血しているのを出してあげれば、腫れや痛みがすぐ引いてくる方も多いです。少し怖い感じがしますが、痛みはほとんどありません。
写真は左が治療前、右が治療後です。赤みや腫れ具合が違うのがわかりますでしょうか。
分かりづらいですが、左は隣の指にぴったりつくくらい腫れていました。右は腫れが引いて隙間が出来ています。
痛みもかなり抜け、自力で動かせなかった指も動かせるようにもなりました。
対応は早ければ早い方が良いです。但し、冷やしても腫れや痛みが増す、もしくは全く変わらない時は骨折などの場合もあるので直ぐに整形外科で診てもらってくださいね!!
顔に鍼
自分にも鍼はされるのですか?
時々患者さんから聞かれます。手の届く範囲で、頭や顔など気になった時には自分でしています。
場所によっては刺したまま治療も出来るので、患者さんから何か刺さっている!?とたまに驚かれたりもします…
でも、きちんとした治療は他の人にしてもらいます。だら〜と何も考えず身を任せて施術してもらうのは格別です!
写真の顔鍼は見た目に痛そうですが、細い鍼を使用しているのでほとんど痛みはありません。初めての方には本数や太さなども調整しながら行います。 治療の際は部分ではなくお顔全体にしますので、ご安心ください。
それにしても、無表情な写真になってしまった。写真はすごく苦手です…
坐骨神経痛??
お尻から脚の方まで痛い痺れたり重い感じがする…
感じ方の強弱はありますが、坐骨神経痛と言われる代表的な症状です。(それだけでは無い事もあるので確認しながら判断します)
この症状の方は意外と多いのですが、放置してる方も多いなと感じています。
すごく痛くて歩けないわけでない、気をつけていれば気にならない時もあるし、大した事ではないし、鍼とか痛そうで怖いから行くのはちょっと…と言う感じでしょうか?
でも、そのまま放置していると、座れない、歩けない、立っているのが辛いなど生活に支障が出てくる場合もあります。
当然ながら放置期間が長く、辛くなればなるほど治るのにも時間がかかります。違和感を感じた時点などで早めに治療するのをオススメします。
患者さんの中には良くなってきて、テニスを再開された方もいます。
動きに制限のない身体になって、色々なことにチャレンジしていきたいですね!
夏の疲れ
夏の疲れを持ち越さない!
基本的に季節の変わり目は体調を崩しがち。
その中でも、夏から秋へ変わるこの時期を上手く過ごすことで冬の間が変わってきます。
特に猛暑続きになってきた日本の夏。冷たい物をとる、軽めにしてしまう、食欲が減退する等、胃腸を弱めたり、栄養が取れてない状況になりがちではないですか?
でも、秋にちゃんと栄養とれば大丈夫でしょ?
もちろん、そうなのですが、近頃は秋の期間も短くなっているので、充分に栄養を身につけ、体力が回復した状態で冬を迎えづらくなっています。
しかも、栄養がある物を沢山食べれば良い訳ではないです。考えてみてください、弱っている胃腸で栄養が充分に吸収されると思いますか?
そこで、まずは胃や腸を元気にする食事を意識するのがおススメです。
調理法は柔らかい物、温かいもの、脂肪分の少ないものを胃腸は好みます。歯ごたえがないのは…と嫌がる方は、とにかくよく噛んで食べて細かくしてから飲み込んでください。
それも無理な方は…残念!笑
さて、食材としては山芋がおススメです。
麦とろ、とろろ蕎麦などであれば食欲が無くても食べやすいですし、栄養価も高いのでこの時期に良い食材と言えます。
私は焼いて軽く塩を振った食べ方が好きです。
立秋も過ぎ、朝晩はだいぶ過ごしやすくなっていますが、まだまだ残暑厳しくなりそうです。
早めのケアで食欲の秋を満喫したいですね。
ぎっくり首?!
彼らは急に来ます。
朝起きてから、肩が痛み、腕が上がらない。物を飲み込んでも、響いて痛い。とにかく痛くてどうしようもない。今は少し良くなったが、痛みは残っている。
そんな患者さんが来院されました。
状況を聞いてみると、ここ数日腰に痛みがあり、前日の夜からは肩にも少し違和感があった。とのこと。
何かした覚えは?と確認してみると特に覚えがないらしい。とはいえ、何かきっかけがあるはずと、さらに詳しく聞いてみると…
”寝る時、暑かったからクーラーをつけたまま上半身裸で寝てた”
それです、それ。。
まさに一気に悪化させた原因です。しかも、お酒も飲んでいて、そのまま寝てしまうというオマケ付き。。
以前もお話したと思いますが、最近は夏にギックリ系が多くなっています。特にここ数年の猛暑もあり、クーラー無しでは生活出来ません。
もちろん、クーラーは使用してもらいたいのですが、特に男性は冷やし過ぎになりがちです。寝ている時の血流は起きているときより緩やかです。その状態で身体が冷やされすぎれば、筋肉も固まり、ギクッとなりやすくなります。ぷらす、夏風邪をひく可能性も急上昇です。
ちなみに今年の私の寝る時の温度は30℃です。意味あるの?と思われますが(自分でも思ったくらいです)、色々試した結果、この温度が暑すぎず、寒すぎず、気持ちよく寝れる温度でした。
併せて、首にはガーゼタイプのストールを巻いたり、足首にもする時もあります。このお陰で、ギックリ首も夏風邪もひいてません。巻くものはサラシなど、通気性や吸水性が良い物を使うのもオススメです。
まだまだ暑い日が続きそうですので、クーラーの使い方や食事にも気をつけて、残りの夏を楽しく元気で過ごしましょう〜!
痛風、リウマチ
痛風やリウマチも鍼灸です。
先日、痛風の様な症状でいらした方が来院しました。もともと痛風持ちで薬ではコントロールしていたのですが、今回数値は上がっていないのに足の親指が腫れ、痛みを訴えていました。
一瞬、偽痛風?リウマチ?と色々な事が駆け巡りましたが、レントゲンで石灰化はしていないとのこと、リウマチの血液検査の結果待ちとの事だったので、先ずは症状を軽減する治療を優先しました。
1度目の治療でかなり痛みや腫れも引いてきたので、問題はない様子。その後の来院では痛みはだいぶ軽減したものの、まだ違和感のような痛みや腫れが残っている状態。血液検査の結果ではリウマチはほぼ陰性、痛風であろうという診断だったそうです。
初回と同様、腫れと痛みをとる治療と併せて痛風に対しての治療も本格的に加えていきました。この治療を2週間に1回のペースで行ない、数回で症状がほぼ無くなりました。
現在は生活に支障もなく、気にすることも少なくなっているとの事。ただ、お仕事でお酒を飲む機会が多く、できる限り気をつけてはいるようですが、痛みがないとつい過信して飲む量が増え、徐々に違和感を感じてくることもあるそうです。
患者さんが来て頂けるのは治療院としては有難いのですが、良くなると無理してしまう方には少々の痛みや違和感を残しておく方が良いのかもしれない??と複雑な気持ちが少々。。
とはいえ、どんな状態でも患者さんが元気に日々過ごしてもらえることを一番に考えて治療していますのでご安心ください!
陣痛促進のお手伝い
「なかなか産まれない…」
妊婦さんは常にマイナートラブルを抱えていますが、出産間際で言えば予定日を過ぎても兆候がない事ではないでしょうか。
もちろん、自然分娩で予定日通りに来ることはあんまり無いですし、初産であれば遅れる事もしばしば。ど~んと構えて、ベビーが出てきたいタイミングに任せてあげるのが良いとは考えています。
とはいえ、何も動きがないと不安にもなりますし、帝王切開も出来れば避けたい…と言う方も多いです。
鍼灸でむりやり早める事は出来ませんが、きっかけとしての促すお手伝いはしています。
細かい説明は置いておいて、陣痛がいつ来るのかと緊張と不安になっている身体を温めたり緩めていく事で無駄な力が抜け、陣痛がスムーズにくる感じがしています。
早い方だと治療翌日から陣痛が始まり、その日の治療がキャンセルになったことも。病院から電話をしてきてくれて、お互いで笑いあったのは良い思い出のひとつです。
出来れば促進のみで初めての鍼灸院に行くのではなく、出産前に治療を数回受けた事がある、もしくは受けて頂きたいです。妊婦さんや治療者にとって、すごく大切な事だと考えています。
妊娠自体は病気ではないですが、出産は命懸けです。そんな妊婦さん達の良い出産が出来るよう、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
自律神経
梅雨の季節。皆さん、雨は得意ですか?
天候によって頭痛やだるさ等、体調不良を感じやすい方も多いのではないでしょうか?
急激な気圧や気候の変化により、耳の中にある内耳など気圧を感じるセンサーや、身体にかかる圧力が変わることで体調不良を起こすと言われています。
天候は私達にはどうにも出来ないですが、乱れた自律神経を整えるお手伝いは出来ます。
ジメジメした季節、身体だけでもスッキリさせたいですね。
*写真は伊勢の月夜見宮の御神木です。