冷え性?冷え症?

『冷え性』と『冷え症』どちらですか?

『冷え性』は生まれつきの体質的なもの。西洋医学では体質であるので、病気ではないと考えているので治療対象にはなりにくいかもしれません。

『冷え症』は本人の努力や治療で治るものや、本人が自覚し苦痛を感じている状態です。東洋医学ではどちらも治療対象になります。

 そして、多くの方のイメージしているのは『冷え症』の方ではないでしょうか。全身だけではなく、手足や下半身、腰やお腹がいつも冷たいと感じる。いつも手足に汗をかいて冷えてしまう。夏でも身体が冷える、お風呂に入ってしっかり温めてもすぐ冷めてしまう。布団に入ってもなかなか寝付けない…など色々思い当たる事がありませんか?

これらは血行不良とも言え、毛細血管まで温かい血液が行き届きにくく、手先や足先に影響がでているのです。原因としては交感神経が優位な状態が長く続いたり、筋力不足、女性ホルモンの乱れ、エネルギー不足から…と様々です。

女性ホルモンについては、更年期や生理不順の方は黄体ホルモンがきちんと分泌されていないことなどにより冷え症となってしまいます。

『冷え性』は鍼やお灸で原因を治していくことにより、冷えにくい身体になっていきます。併せて、食事の内容や軽い運動など患者さん自身で出来る事などもお話させていただきます。

ただし、体質としての『冷え症』の方の場合、少しばかり時間をかけて行く必要があるかもしれません。
『冷え』は万病の元とも言われます。

根本から改善して、病気になりにくい身体にしていきたいですね。

食いしばり

「食いしばり」してませんか? 
最近、食いしばりをしている方の治療をする事が増えてきました。

食いしばりが理由で来院することはないのですが、いわゆる肩こり、首こりや美容鍼でいらした方の半数以上が食いしばりを自覚していました。

その他に共通しているのが、眠りが浅いことです。
食いしばりは睡眠中でも身体は常に力が入っている状態です。これでは身体のスイッチをoffには出来ません。ゆったりとした深い眠りに入るのも難しいです。

朝起きてもスッキリしない、顔まわりがだるい、肩も首も凝っている。寝ても疲れが取れない。。。と悪循環です。

食いしばりの治療をすることで、肩凝り、首コリなど全体として楽になります。夜ゆっくりと眠れたり、鼻が通る方もいます(結構これも多いです)。

美容鍼を希望の方でも、食いしばりが強い方は美容鍼よりもこちらの治療をお薦めする場合もあります。
食いしばっている事で、顎まわりの筋肉がこわばり、浮腫みやすくなっているからです。治療する事で輪郭がスッキリしたり、目元がはっきりとしやすくなります。

但し、食いしばりの治療は少ししっかりとした鍼を私は使います。
その際、痛みや場合によっては少々アザが出来る可能性があります。美容鍼希望の患者さん含め、皆さんと話をしてご理解頂いてから治療しています。

でも、今のところ皆さんあまり痛がる感じもなく普通に受けています。私が初めて治療体験した時は叫んだくらいだったのに…皆さん凄いです。

もちろん、治療は食いしばりのポイントだけではなく自律神経を整え、鍼の効果を高めていくようにしています。

鍼灸治療の他にはストレスを減らしてリラックスする時間を増やすのが大切です。とはいえ、皆さんこれが1番難しいから苦労されているのだと思います。

先日、とある番組で「美容は外注(プロにお任せ)することにしています」と話をしている方がいました。
とても忙しい方で時間を効率よく使いたいとのことで、「なるほど〜」と思わず納得していまいました。

美容だけではなく、何においても自分だけではどうにも出来ない時は無理せず、他の人にお願いするのも大切なことかもしれませんね。。